グラーグ57

 HI370223

ゾーヤはいまだにレオを保護者と認めていなかった。両親を死に追いやったレオを今でも赦していなかった。レオのほうも自分を父と呼ぶことはなかった。ゾーヤは彼をレオ・デミドフと呼び、いつまでも他人行儀に接していた。できるかぎり距離を置こうとしていた。

トム・ロブ・スミス、『グラーグ57』、新潮文庫、2009年9月1日発行。上、75頁

『チャイルド44』(新潮文庫、2008年9月1日発行、原題”Child44″)の続編。レオは、前作の中でゾーヤとエレナ姉妹の両親が殺されることとなる責任を負いこの姉妹を引き取ります。しかしゾーヤの心は閉ざされたまま本書ではゾーヤはテロリストに誘拐、またそのテロリストに惹かれていくということとなります。レオとライーサ夫妻は危険を顧みずゾーヤを追いハンガリーへ。そして様々な所をとおりながら最後に以下の言葉で閉じられます。原題は”The secret speech”

ゾーヤは涙を拭い、レオの手を握った。

トム・ロブ・スミス、『グラーグ57』、新潮文庫、2009年9月1日発行、下、356頁

人間は変わります。変わることを信じて愛を注ぐことの大切さを思います。たとえこの世界のすべての人があきらめても主イエスさまはあきらめられません。私たちは主を信じて福音を語り続けたいと思います。

HI370227


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ: