めぐみのパンくず

そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に「エパタ。」すなわち、「開け」と言われた。

                マルコ 7:34

◎すると、彼の耳が開き、舌のもつれもすぐに解け、はっきりと話せるようになったVs35。とみ言葉はつづきます。聾唖者の耳が開き、もつれていた舌がまわり出したのです。音声言語獲得前に失聴したゆえの聞こえない、話せない。

この人は、ずいぶん苦労したことでしょう。

◎イエスさまの癒しは、神の前における人間の姿の回復を表わしています。神の声が聞こえない、神に向かって祈れないことの。

◎イエスさまはこの人の両耳に指を差し入れ、またつばきをして舌にさわられます。イエスさまに触れられることは何と幸いなことでしょう。そして「エパタ・開け」と言われました。

◎人間の事をギリシャ語でアントゥロ―ポスと言います。「上を見上げる者」の意味です。しかし、罪人には天は閉じたままです。イエスさまは天を開くためにこの地上に来てくださいました。バプテスマのヨハネから洗礼を受けられた時「天から聖霊が鳩のよう折りて来」また父なる神のみ声もありました。「これはわたしの愛する子」マタイ3:16,17と。

◎イエスさまは父なる神のその御声が聞こえなかった者に、心の耳を開き神の子どもの確信をさせ、祈ることもできなかった者の舌をまわるようにしてくださったのです。

「エパタ」天ひらかれ、み言葉が開かれ、祈りによる父なる神との交わりが開かれたのです。

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