めぐみのパンくず

主よ、そのとおりです。でも、食卓の下の小犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。”

マルコ7:28

◎五つのパンが群衆に配られた後、12かごにいっぱいになったパンくず。そのパンくずの恵みがガリラヤを超えてツロ、フェニキヤまで届いた恵みの出来事です。

◎ギリシャ人の女の幼い娘が悪霊に取りつかれていたのです。イエスさまの噂を聞いてやってきました。母親の必死のとりなしが始まります。

◎マタイの並行記事では女の呼びかけにイエスさまは無視されているところから始まります。しかし女は引き下がらず、足元にひれ伏して懇願するのです。いや懇願し続けるのです。

◎しかし、イエスさまの返事は「こどもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのは良くない」との突き放した応えでした。

◎しかし、女はイエスさまのことばに賢く冷静に返答します。「食卓の下の小犬でも・・パンくずをいただきます」と。ユダヤのラビたちは異邦人をしばしば横行する野良犬に表現しましたが、ここで言われている小犬は飼犬のことです。

◎この頃は、ナイフもフォークもナプキンもありませんでした。子どもたちは食べる前にパンで手を拭き、そのパンを食卓の下に落とします。それを小犬が食べたのです。

◎イエスさまは女の信仰を試され、その真実をご覧になられました。

 キリスト者の祈りは問題の中で、「小犬もパンくずをいただきます。」と迫る存在なのです。

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