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  • 福音を実際に日々生きている共同体との出会い

    若者たちが求めているのは、多くの言葉による教えやその時代の青年に迎合した刺激の提供ではないようです。彼らが本当に心の深みで求めているのは、福音の単純素朴さと、その深みで彼らを待ち受ける新しい出発の機会、そしてそのような福音を実際に日々生きている共同体との出会いではないでしょうか。

    『テゼ、巡礼者の覚書』、(編)黙想と祈りの集い準備委員会、

    一麦出版社、2013年11月23日発行、10ページ

    テゼとの出会いは、10年前にさかのぼります。2004年の11月に、当時かかわりのあった飢餓対策関係のボ団体が企画してくださった視察旅行に参加しました。訪れたのはバングラディシュとインドのコルカタ。そのバングラディシュのマイメンシンという町に行ったとき、「テゼ共同体」の集いに参加させていただきました。当時の私には聞きなれない言葉でした。
    時代を感じる会堂(御堂)に何十人もの方々が集まっておられました。
    日本語ではない言葉で繰り返し歌われる賛美にいつの間にか声を合わせてともに歌っていました。楽器は太鼓のようなものと素朴な弦楽器があったでしょうか。
    長い沈黙の時間に、最初はその長さに戸惑っていましたが、そのうちに様々な事柄を思いめぐらし、そしてイエスさまの十字架と復活の愛に心が満たされていったように思います。
    日本キリスト教海外医療協力隊の姉妹からいろいろとお話しを伺いました。この方は滋賀・大津出身ということで親しみを感じました。

    この10年前には、先ほどの書きましたが「テゼ共同体」については全く無知でした。この時に聞いた賛美が忘れられずいろいろと調べてみた時期もあったのですが、結局旅の思いで程度となり記憶のかなたに行ってしまいました。自分がバングラディシュのテゼ共同体の分院である「兄弟の家」(フラターニティー)に行ったということも忘れてしまっていました。
    今回『テゼ、巡礼者の覚書』が出版され、なにかの紹介で興味を覚え購入しました。そこで改めて、10年前に訪れて、衝撃ともいえる感動を覚えたところが「テゼ共同体」であったということを知ることができました。神さまは不思議なお方です。私をきちんと導いていてくださいます。というのは、先週から「ヘルペス(帯状発疹)」と診断され痛みの中に過ごしているのですが、病の原因は過労やストレスで免疫力が下がっているとのことで、できるだけリラックスして過ごそうとしています。そのような中で火曜日にCLC(キリスト教の本屋さん)がこの本をもって来てくださり、10年前のことを思い出しました。あれこれと調べて、しばらくテゼの歌に心癒される時間を過ごしています。このような癒しの時間は、新しい力を与えてくれます。一度近くのテゼの集いに参加してみよう、テゼの心を教会の兄弟姉妹の中でも分かち合えないだろうかと、ビジョンをいただくようになりました。
    上記の言葉。この本の中でテゼ共同体の成り立ちについて書かれているところにありました。教会は、その礼拝スタイルや伝道スタイルは、現代の人々の心に寄り添わなければならないと思いますが、時にそれが「迎合」することにもなります。そうして人々の求めているものに応えることと、迎合することとのはざまで揺れ動きます。しかし本当に必要なことは単純なことですね。神さまとの全身での出会いなのだと思いました。

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