福音を伝える私たちの役割は、セールスマンではなく、ハイキングのガイドのようであるべきです。神に従うように人を説得することではありません。彼らの人生ですでに働いておられる神を示してあげることが、私たちの仕事です。
ケン・シゲマツ、『忙しい人を支える賢者の生活リズム』、
いのちのことば社、2015年7月20日発行、260頁
牧師、伝道者、おおよそ宗教家はこうあるべきなのだと思います。しかし現実は人を説得することばかりを考えていることが多いのではないでしょうか。
盲目の人のガイドをするときに、ガイドする者がその人の手を取るのではなく、その人がガイドする者の手をつかむことで、安心感をいただいてガイドすることができると聞いたことがあります。
説得するということは、盲目の人の手を取り、身体を拘束し、足をつかんで、自分の好む方向に強制しようとすることなのかもしれません。それは拉致にも等しい行為なのかもしれません。
道を求める人びとの言葉に耳を傾けつつ、祈りをともにし、もし必要があれば一つの言葉を語る者でありたいと思います。