神は小さくなられた
2017年12月25日(月)あなたがたのために、神はただ、神であるにとどまらず、人となろうとされたのである。
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クリスマスの物語は、私たちに関わる、私たちについて、私たちのために起こった出来事なのである。〔カール・バルト〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
391頁
「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」(ルカ2・11)
クリスマスおめでとうございます。
イエスさまがこの地に来てくださったのは、まずは神さまのためです。神さまがそう願われたのです。人間を救いたいと神さまが願われたのです。人間は自分が救われなければならないものであることを知りませんでした。まことの救いが何であるかも知りませんでした。御子イエスさまのお誕生は、神さまが罪と滅びの中にある私たちを救いたいと願われた、神さまご自身の熱い愛に始まっています。
もうひとつ、イエスさまがこの地に来てくださったのは、私たちのためでした。このクリスマスは、私たちと何のかかわりもないというものではありません。このクリスマスに関わりのない人はだれもいません。神さまがあなたがたのために、あなたのために、あなたのところに来てくださったのです。神さまはいつまでもともにいる、という真実を明らかにするために、私たちに伝えるために来てくださったのです。