死に勝つ称名
2017年9月19日(火)

今にも消えて行ってしまいそうな遣瀬(やるせ)なさに襲われると、真剣にこれまでの人生を振り返らざるを得ないのであります。
・・・
呼吸神経の働きが今にも停止するかのように、出る息、入る息が苦しくなり出す場合、生きよう、楽になろうという思いをすべて一擲(てき)して、死のうが死ぬまいが、楽になろうがなるまいが、一切を神のみ手に委ね尽して、全意識を挙げてひたすらに神を讃めたたえ、人を祝福する「インマヌエル・アーメン!」の称名に専念する、ということの一時に帰着したのであります。

〔橋本鑑〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
287頁

「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ28・20)

信仰は、神さまがともにいてくださるということを信じることです。神さまは永遠のお方ですから、その永遠のお方がともにいてくださるので、私自身は限りある者ですが、その限りある者でしかない私も永遠に結びつけられているのです。
何があっても大丈夫です。


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