社会との矛盾の中で
2017年8月28日(月)個人の良心と現実社会の実在との間の矛盾が正しく方向づけられた場合、その矛盾は、社会の正義と同胞愛とを清め、それを更に抱擁的なものにする為の絶えざる力の源となることが出来るのである。
〔ラインホールド・二ーバー〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
262頁
「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです」(マタイ5・9)
平和はつくるものです。自然にできていることではありません。人間は罪人であり、自己中心であり、愛をもっていません。しかし神さまを信じるとき、平和を求めるものになります。そのために自らの罪、自己中心と戦い、神さまから愛をいただこうと願います。そうして小さな力ですが、平和をつくる努力をします。
平和をつくろうとする個人の良心と現実社会との間には矛盾があります。この矛盾は「絶えざる力の源」となるといいます。