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かわいい子供たちへ

かわいい子供たちへ
2017年8月13日(日)

父さまがこれからどうなるのか、まだわかりません。たぶん、強制収容所に入れられるのだと思います。もし、そんなことになったら、いさぎよくあきらめましょう。いずれにしても、これまでの父さまの決心も行動も正しかったと思っています。
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「愛する者たちよ。あなたがたを試みるために降りかかって来る火のような試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚きあやしむことなく、むしろキリストの苦しみにあずかればあずかるほど、喜ぶがよい」と聖書にもありますが、そのわけは、キリストの来たりたもうときが間近いからです。いよいよ、神さまのみ前で、喜びあうときが来ることでしょう。そのときには、「あなたがたの悲しみは喜びにかえられるでしょう」。

〔パウル・シュナイダー〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
247頁

「愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚き怪しむことなく、 むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現われるときにも、喜びおどる者となるためです。 」 (第1ペテロ4・12,13)

強制収容所で死を迎えることとなるパウル・シュナイダー牧師の子どもたちに送った言葉。どうしてその時点で国家の歩みの間違いを正すことが出来なかったのかと不思議に思うかもしれませんが、昨今の世界情勢を見れば、間違っていると分かっていても人間にはそれを修正する力がないようです。

どんな理由があったとしても、人を殺さなければ成り立たない正義など、もはや正義ではありません。


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