魂のやすらう場所
2017年7月22日(土)人間の魂はいずこに向かおうとも、あなたの中ででなければ悲しみにしばられる。
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あらゆるものは生起して存在しようとするとき、存在するために成長を急げば急ぐほど、ますますそれだけかえって存在しないために急いでいることになる。
〔アウグスティヌス〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
222頁
「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように、神よ。私のたましいはあなたを慕いあえぎます 」(詩篇42・1)
人間は限りある存在です。すべての人間はこの世に生を受けたときから死に向かっています。すべての存在は、作られた時から滅びに向かっています。永遠であるものは存在しません。ですからそのような中で存在するために焦れば焦るほど、よけいに滅びに向かうこととなるのです。
しかし聖書は神さまの存在を私たちに語ります。永遠である神さまの存在を語ります。私たちはこの永遠である神さまの所にやすらぎを発見します。