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力ある祈禱を

力ある祈禱を
2017年6月28日(水)

私共は祈禱に由って神を説伏せ、之に自分の思惑を行わせ奉るのではなく、反って祈禱に由って自分を神の御意に合致させ、神と御一緒になって、其の最も善き御旨を行うものとなるのである。今小舟から大船に縄をかけて引張れば、大船は小舟の方にこないで、小舟が反って大船の方に引寄せられる。丁度其の如く私共は祈禱に由って、神を私共の方に引寄せることが出来ない場合にも、私共が神の方に引寄せられることは間違いないのである。

〔山室軍平〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
196頁

「そしてご自分は、弟子たちから石を投げて届くほどの所に離れて、ひざまずいて、こう祈られた。『父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。』」(ルカ22・41,42)

祈りは神さまを私たちの都合の良いように操作したりコントロールしたりすることではありません。自分自身を神さまに結びつけ、神さまにゆだねることです。神さまの御心を求めることであり、神さまの御心がなることを願うことです。
自分のわがままをとおすことではなく、神さまの素晴らしいご計画にすべてをゆだねることです。自分の願望に生きることではなく、神さまにある希望に生きることです。


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