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自己本位の家族に勝て

自己本位の家族に勝て
2017年5月31日(水)

より広い交わりをつくろうとする冒険的試みに家族がしばしば反対するということは、現在のいくつかの事実が示すところである。家族はいぜんとして本質的には自分本位的なものだ。
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ゼベダイの子らの母はよい例だ。彼女のなかにわれわれはその崇高な美とともに、その悲劇的な限界をもった母性というものをみる。
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独身生活というものは、この問題を解決しているのではなく回避しているゆえに、間違っているのかもしれない。しかし偉大な道徳的感性をもった宗教的運動には常に独身生活を試みるという傾向がみられるということは意味深長だ。かく語っているのは一人の独身者である。

〔ラインホールド・ニーバー〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
165頁

神さまの喜ばれる道を歩むために、ときに家族がその道を阻むかに見えるときがるのかもしれません。しかしそれは家族というものの大切さがわかっていないだけではないかと思います。家族を愛することのできない者が、どうして神さまを、そして隣人を愛することができるでしょう。
しかしそのことを十分に理解したうえで、家族というものの中に自己本位の問題があることもまた知っていなければなりません。独裁者でもなく、奴隷でもない、健康な家族関係を築くために、神さまがその真ん中にいてくださることが大切です。


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