「愛する方たち、私どもは、罪を見つめているうちに、目が見えなくなりました。私どもは、しばしばいつまでも罪だけを見つめていることに、あまりにも固執いたします。しかし、愛する方たち、罪が人間そのものであるわけではありません。罪とは覆いです。天を覆っている覆いです。・・・」
クリストフ・フリードリヒ・ブルームハルト
『魂への配慮の歴史10』、160ページ
ブルームハルトは、牧師は預言者でなければならないといいます。預言者とは、全被造物を救いの視点で見るのである、と語ります。
確かに人を見てそこに罪を見ます。しかし罪ばかりを見てしまって、結果その人を見ていないということになってしまってはいないかと反省しました。
預言者的見方というと何か将来を見据えている見方というふうに思いますが、ここでは、愛をもって一人の人を見るということでしょうか。まさに牧師に必要な人間の見方であると思いました。