生きているイエス
2017年4月20日(木)聖書というのは文字ですが、しかし聖書の文字というのは、このイエスについて語ることによって不思議に息づいています。
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イエスというのは人間である、真の人間である、ということです。生きている人間です。〔鈴木正久〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
122頁
「イエスというのは人間である」という言葉を、人間でしかない、と呼んで誤解することもできますが、それはこの著者の真意ではないでしょう。真の人間であるということは、その前提として私たちは、真の人間ではないということです。神さまにお出会いしていない、神さまとの関係がなり立っていないとき、私たちは人間ではないということです。このイエスさまにお出会いしてはじめて人間とは何かがわかるのです。
イエスさまは真の神であり、同時に真の人間なのです。私たちのすべてをご存じであるということが、神としてご存じであるということとともに人間としてご存じであるということです。