,

勝気と強情

勝気と強情
2017年1月27日(金)

他人に負けたくないということを、裏返していえば、他人を負けさせたいということです。自分一人第一の勝利の位置に立ち、他人はみな少しでも自分より下の位置にいてほしいのです。実に利己的で愛情のない、敬虔の心とは一番縁遠いものでございます。
・・・
私たちは是非とも負惜しみをすてて、正直な心に帰りたいと思います。他人の前には強情を張り通しても、自分の良心に恥ずることは、決して勝ちにはなりません。むしろ、一時他人の前に屈しても、わが良心の命ずるままをなし得たならば、それこそ本当の勝ちでございます。

〔羽仁もと子〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
29頁

自分一人第一の勝利の位置に立ちたいとの思いが心のどこかに巣くっています。この自己中心の罪から自由になりたいと思います。
負けること、他人よりも低く見られることに平安をいただきたいと思います。

木に登ると大地にいた時よりも不安定になります。高く登れば登るほどその不安定さは増していきます。低きに降ることの平安を確かにしたいと思います。


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ: