洗礼の旅路を深める
2016年10月12日(水)聖餐式を行うことで、またそれを通して、イエスの死と復活は、今、ここで私たちにちっての現実となります。キリストの体と血をいただく時、私たちの死すべき体は、よみがえったキリストと一つに結ばれます。こうして私たちの死は、イエスの死と同じように、崩壊ではなく新しいいのちへの旅立ちとなります。
このように、聖餐は、まず洗礼を通して私たちが始めた旅路を、私たちの内に深め、強めてくれます。聖餐は、私たちがいただいた洗礼の恵みをあますところなく自分のものとすることが出来るようにするサクラメント(秘跡)です。
ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
342頁。
新しいいのちへの旅立ち。それが洗礼であり、聖餐なのです。聖餐は、神さまからの一方的な恵みを確かにする洗礼が先立っていないと意味が分からなくなってしまいます。