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聖餐、交わりのサクラメント(秘跡)

聖餐、交わりのサクラメント(秘跡)
2016年9月30日(金)

洗礼は聖餐への扉を開いてくれます。
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ご自身の生と死の記念として、イエスは私たちに聖餐を与えてくださいました。私たちがただ、そのことを思い起こすためだけの記念としてではなく、私たちをイエスの体の一部とする記念として、これが、死に渡される夜、「これはわたしの体」と言ってパンを割き、「これはわたしの血」と言って杯をとられた理由です。キリストの体を食べ、キリストの血を飲んで、私たちはキリストと一つになります。

ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
328頁。

聖餐式とは、イエスさまが最後の晩餐の中で弟子たちに与えられた大切な式です。具体的にはパンとぶどう汁(酒)を共にいただく式です。キリスト教会は、洗礼式と共にこの聖餐式を大切に引き継いできました。
初代教会の礼拝は二部制で、一部がみことばの典礼、二部がこの聖餐式でした。いつの間にか聖餐式だけが中心となりましたが、宗教改革期にカトリック改革が行われ、またプロテスタントも生まれ、みことばの時が大切にされるようになりました。一部のプロテスタントでは、振り子の振り戻しが大きくて、今度は聖餐式を軽んじることとなってしまっている教会があります。
キリスト教会は洗礼と聖餐、この二つの秘跡(サクラメント)を大切にしています。あるいはこの二つを大切にしているところがキリスト教会であるといえるでしょう。

聖餐式は洗礼を受けた者しか与ることが出来ませんが、これによって私たちはキリストの体の一部として生かされていることを確かにしています。


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