神の宿る場である貧しさ
2016年8月18日(木)貧しさには多くの姿があります。
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お金がないことですか。感情が安定していないことですか。愛し合う相手がいないことですか。安心出来ないことですか。安全がないことですか。自信がないことですか。人間誰しも、どこか貧しいところをもっています。そこが、まさに神が宿ろうとしておられるところです。「貧しい人々は幸いである」(マタイ5:3)とイエスは言われます。すなわち貧しさの中に私たちにとっての祝福が隠されているということです。私たちは自らの貧しさを覆い隠したり、無視しようとするあまり、貧しさの中に宿っておられる神を見つけるチャンスをしばしば見逃しています。私たちの宝物が隠されている場である自分の貧しさを、思いきって見てみようではありませんか。
ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
282頁。
「貧しさ」を克服する所に人生の幸いがあるのではなく、そこをごまかさないでまっすぐに見つめ、そこに住んでくださる神さまを発見するところに人生の幸いがあります。