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掟は人間を守る ― 廃墟を越えた約束

〔結婚と愛〕

2015年9月23日(水)

正規の結婚には発展できないが、その断片性全体に罪と恥があるのみならず、結婚の性格も全く欠かすわけにはいかない関係にも、本物の、強い、完全な愛があります。
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神の「裁き」に見舞われぬであろう者は一人もいないということだけでなく、神の「慈しみ」により捉えられ、神の仕方で支えられ慰められなかった人は一人もいないということでもあります。
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人が掟を守らないところでは、何と掟が人を守ります。掟がそうするということ ― しかも人自らがそれを知って得たい以上に力強く、― それがこの究極の視点の下で見れば、この領域にもある人の自由と義です。ここで命じる方は裁くだけではなく、赦すだけではなく、助けて癒してもくださいます。それ以上のことは、死者たちの復活により初めてなされます。だがそこでは死者たちは求婚もしないし、求婚されもしないでしょう。

カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小槌千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、508f。

掟という神さまの愛ということでしょうか。あるいは掟において完全に現わされる神さまの愛ということでしょうか。
神さまは自由と義によって、私たちを裁き、また赦し、助け、癒してくださるのです。

(祈り)
神さま、あなたの裁きと、そして赦し、助け、癒しを感謝します。


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