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結婚生活の使命

〔結婚と愛〕

2015年9月12日(土)

結婚が神の掟の光の中に立つならば、そして二人がここで正しく神に対する信従を呼びかけられていることが、結婚において一つにされた人びとに明らかであり明らかになるならば、そのとき二人にはこの生活共同体の成長が「使命」になります。
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生活共同体である結婚生活は労作、つまり、この共にいることの芸術作品にコツコツとりかかる仕事であります。
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生活共同体である結婚生活は力強い「作業そのもの」であります。結婚生活がまず初めから、そして繰り返し「自己目的」として真剣に取られないところでは、この作業が正しくはなされないという緊急の危険があります。
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結婚生活は、この二人が新約聖書的概念の包括的な意味で「一つの体」あるいは「一つの肉体」になることが真になるに応じてのみ、正しい結婚生活であり、そうなります。

カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小槌千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、490ff。

生活共同体である結婚生活は、それ自体に目的をもっている、のです。
つまり何かの目標を達成するための道具として結婚生活があるのではないということです。性的欲求、職業遂行、出産や子育てという目的に、道具として結婚が利用されているとすれば、それは生活共同体としての結婚生活ではありません。そして当然ですが、豊かな結婚生活、豊かな人生を生きることになりません。

聖書の語る「ふたりは一体となる」の言葉のとおり「包括的な意味」で一つになる事が、正しい結婚生活です。そこに豊かな結婚生活、豊かな人生があります。

(祈り)
神さま、労作としての結婚生活を生きさせてください。


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