〔東西間の教会〕
2015年6月26日(金)
東でも西でも「信ずること」が重要です。けれども双方から相手に罪が帰せられているのは、偽りの信仰なのです。すなわち、東の人びとには私たちの信仰が偽善的に見えるし、西の私たちには彼らの信仰が悪魔的で不信仰に見えます。
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「善人すぎるな 賢すぎるな どうして滅びてよかろう」(コヘレト7章16節。注を加えると、これは実際に西の教会にも言われていることかもしれません!)。それに続けて、「悪事をすごすな 愚かすぎるな どうして時も来ないのに死んでよかろう!」(同17節。注を加えると、これは今あなたがた東の人びとに対し、あるいはむしろあなたがたのために言われているでしょう!)。
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教会はそうすれば東西の葛藤(コンフリクト)を超えて視野を広げ、葛藤の中で教会は今や人類全体とともにあって苦しみ、しかし葛藤に、やはりただ信じつつ、愛しつつ、希望しつつ参与していくことができ、約束の言葉を思い、預言者イザヤによる神の言を思い起こすのです。・・・カール・バルト、『カール・バルト一日一章』
小塩節、小鎚千代・訳、日本キリスト教団出版局、2007年9月25日発行、366f。
相手を見誤って、見当はずれな非難をしないこと。
正しすぎない、賢すぎない、悪すぎない、愚かすぎない。過ぎたるは猶及ばざるが如し、です。
葛藤、混乱を乗り越えて、苦しみつつも、信じ、愛し、希望すること。
いつの時も信仰を持つことが大切です。
(祈り)
神さま、いつも信じ、愛し、希望する者とならせてください。