〔私の時はみ手の中にあります〕
2014年12月31日(水)
よき力に、確かに、確かに、取り囲まれ、
不思議にも守られ、慰められて、
私はここでの日々を君たちと共に生き、
君たちと共に新年を迎えようとしています。過ぎ去ろうとしている時は、私たちの心をなおも悩まし、
悪夢のような日々の重荷は、私たちをなおも圧し続けています。
ああ、主よ、どうかこのおびえおののく魂に、
あなたが備えている救いを与えてください。あなたが、もし、私たちに、苦い杯を、苦汁にあふれる杯を、
なみなみとついで、差し出すなら、
私たちはそれを恐れず、感謝して、
いつくしみと愛に満ちたあなたの手から受け取りましょう。しかし、もし、あなたが、私たちにもう一度喜びを、
この世と、まぶしいばかりに輝く太陽に対する喜びを与えてくださるなら、
私たちは過ぎ去った日々のことをすべて思い起こしましょう。
私たちのこの世の生のすべては、あなたのものです。あなたがこの闇の中にもたらしたろうそくを、
どうか今こそ暖かく、明るく燃やしてください。
そしてできるなら、引き裂かれた私たちをもう一度、結び合わせてください。
あなたの光が夜の闇の中でこそ輝くことを、私たちは知っています。深い静けさが私たちを包んでいる今、この時に、
私たちに、聞かせてください。
私たちのまわりに広がる目に見えない世界のあふれるばかりの音の響きを、
あなたのすべての子供たちが高らかにうたう讃美の歌声を。よき力に、不思議にも守られて、
私たちは、来たるべきものを安らかに待ち受けます。
神は、朝に、夕に、私たちのそばにいるでしょう。
そして、私たちが迎える新しい日々にも、神は必ず、私たちと共にいるでしょう。ボンヘッファー、『主のよき力に守られて~ボンヘッファー1日1章~』
村椿嘉信・訳、新教出版社、1986年6月30日発行、642ff。
神さまのよい力に守られている者は、そして神さまのよい力に守られていると信じている者は、すべてのものを感謝をもって受け止める者です。
希望と喜びを見失わずに、その日その時を生きることができます。
今年一年、このボンヘッファーに守られた一年でした。
訳者の村椿先生に(もちろんお出会いしたことはありませんが)心から感謝したいと思います。
(祈り)
神さま、今年一年、あなたのよい力に守っていただきました。ありがとうございました。来たる年も、あなたは共にいてくださいます。