ヘンリ・ナウエン、『静まりから生まれるもの』、あめんどう、2004年9月1日発行。
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独りきりになれる場所を持たなければ、自分の生活が危うくなることに、わたしたちはうすうす気づいています。沈黙なくして語られる言葉は、その意味を失うこと、聴くことなくして語られる言葉は、もはや癒す力がないこと、そして、隔たりを持たない近さは救済(キュア)をもたらさないことを、どこかで分かっているのです。独りきりになる場所を持たないと、何をしたとしてもたちまち内実の伴わない見せかけになってしまうことを、すでにわたしたちは知っています。沈黙することと語ること、離れ退くことと深く関わること、距離を取ることと近づくこと、独りきりになることと共同体に生きること、これらの間に注意深くバランスを保つことは、キリスト者生活の土台を築くものである。それゆえ、わたしたち一人ひとりが最も注意を払うべき課題です。
教会ではデボーションという言い方をして毎日の静思の時(静まりの時)を大切にしようと考えています。忙しい毎日ですね。それは何かがあるという忙しさもありますが、色々なもので頭の中が詰まっているという忙しさもあります。
たとえ5分でも静かな時間を持ちたいと思います。