静まりの時 ヨハネ16・12~15〔聖霊の約束〕
日付:2025年06月04日(水)
12 あなたがたに話すことはまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐えられません。
13 しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。御霊は自分から語るのではなく、聞いたことをすべて語り、これから起こることをあなたがたに伝えてくださいます。
14 御霊はわたしの栄光を現されます。わたしのものを受けて、あなたがたに伝えてくださるのです。
「あなたがたに話すこと」。それは私たちにとって必要不可欠なことです。しかしそれを聞くことにそのときの弟子たちは耐えられない。やがて耐えられる時がやってくる。そのときに語られる。それを語るのは、子なる神ではなく聖霊なる神である。
聖霊は、私たちが耐えられるかどうかを見極め、私たちが耐えられることを語ってくださいます。私たちをよく知り、私たちが受け入れられるように語ってくださいます。まさに愛なるお方です。
聖霊なる神が語られるときの、その語り方は、「自分から語るのではなく、聞いたことをすべて語る」、自分からは語らない、共同訳2018では「勝手にかたるのではなく」。さらには聖霊は「これから起こることをあなたがたに伝えてくださいます」。それによって聖霊は、御子イエス・キリストの栄光を現される。聖霊は徹頭徹尾イエスさま中心です。ご自身を隠されます。三位一体である神は、一つでありつつも、お互いを別の位格として尊重し合い、愛されるのです。聖霊はまことに謙遜なお方です。
この聖霊は「真理の御霊」とイエスさまは呼ばれました。そしてこの真理の御霊は、私たちをすべての真理に導いてくださいます。
「すべての真理」というと、たとえば将来どのようなことが起こるか、とか、目に見えない世界はいったいどのようになっているか、世の終わりはどのような状態なのか、霊的な世界はどのような仕組みになっているか、などなど想像しますが、聖書は、真理とはイエスさまご自身のことである、と語ります(ヨハネ14・6)。
御霊に導かれる、とは、イエスさまのもとに導かれる、ということであり、御霊に満たされるとは、イエスさまの愛に満たされる、ということです。