腰に帯を締め、明かりをともしていなさい

静まりの時 ルカ12・35~40〔目をさまして〕
日付:2024年11月26日( 火)

35 腰に帯を締め、明かりをともしていなさい。
36 主人が婚礼から帰って来て戸をたたいたら、すぐに戸を開けようと、その帰りを待っている人たちのようでありなさい。
37 帰って来た主人に、目を覚ましているのを見てもらえるしもべたちは幸いです。まことに、あなたがたに言います。主人のほうが帯を締め、そのしもべたちを食卓に着かせ、そばに来て給仕してくれます。
38 主人が真夜中に帰って来ても、夜明けに帰って来ても、そのようにしているのを見てもらえるなら、そのしもべたちは幸いです。
39 このことを知っておきなさい。もしも家の主人が、泥棒の来る時間を知っていたら、自分の家に押し入るのを許さないでしょう。
40 あなたがたも用心していなさい。人の子は、思いがけない時に来るのです。」

 私たちは再臨の主を待ち望む信仰に生かされています。
 再臨とは、再び、臨む、と書きます。十字架に架かられた主イエスは、三日目に復活され、40日間弟子たちにお出会いくださいました。40日目に昇天、天に昇って行かれました。いまは父なる神さまの右に座して、私たちのためにとりなしをしていてくださいます。その主イエスが再び来てくださいます。そのことをキリスト教会は信じています。主にある者は、そのときを待ち望んでいます。
 待ち望んでいる。いつ来られても大丈夫なように備えている。それがキリスト者の生き方を力づけ、また清くします。

 いつ来られるかは、分かりません。ただ父なる神さまだけがご存じです。このいつ来られるか分からない、ということはとても大切なことです。人間はそれがいつであるのかを知りたい誘惑の中にありますから、さまざまな宗教は、その日がいつであるかを語ります。キリスト教会でも、それがいつであるのかと主張しようとしたことがあるようです。それらは大変悲しむべきことですが、異端的な考え方である、としなければなりませんでした。

 いつ来られるかは分からない。だからこそ健やかな備えをすることができます。

 今日来られるかもしれない。次の瞬間に来られるかもしれない。だからこそいついかなる時も「備え」をして生きるようにと、私たちは招かれています。
 もしいつであるのかが分かったとしたら、その時までは来られないということですから、その間は備えることをしません。備えることをしない、という生き方は、怠惰に時を過ごす、ということや、いたずらに焦って時を過ごす、ということになるでしょう。刹那的な生き方になってしまう、ということも起こるでしょう。
 たとえ明日世界が滅んでも、私は今日、リンゴの木を植える、といった改革者がいたとか。リンゴの木を植えても実を収穫するのには何年もかかります。刹那的な生きかたからすれば、無駄なことです。しかし再臨を真実に待ち望む者は、そのような生き方ができるということなのです。

 帯を締めている、明かりをともしている、すぐに戸を開けられるようにしている、そうして目をさましている。パジャマを着て、薄明かりの中で寝ぼけていてはいけないのです。いつでも主の前に立てるように、身支度を整えている、けつまずかないように、明かりをともしている、いつでも戸を開けることができるように、そうして主人を迎えることができるように、心身共に備えている。そのようであれ、と主は言われました。

 いざやってきてくださった主は、「主人のほうが帯を締め、そのしもべたちを食卓に着かせ、そばに来て給仕してくれます」。暴君がやってくるのではありません。私たちを愛してやまないお方が来てくださるのです。帯を締めて待っている者に、ほら帯を解いてくつろぎなさい、食卓に着きなさい、と招いてくださいます。たとえ泥棒がきても守ってくださいます。

40 あなたがたも用心していなさい。人の子は、思いがけない時に来るのです。」

 「用心する」というとなにやらやってきてほしくないものに対しての否定的な意味が含まれているように感じてしまいますが、原文では単純に、用意していなさい、準備していなさい、ということです。出産を待ち望んでいるまもなく母となる女性が、どんな赤ちゃんが生まれるだろうかと、そのときを、小さな靴下を編みながら、産着を備えながら、待っているように。用心しているのではないですね。用意しているのです。
 「思いがけない時」。私たちが考えもしない時、時刻にやってくる。人間がそろそろやって来る、などと考えることができない時。その時にやってくる。それが再臨の主です。戦争が起こり、天変地異が起ると、そろそろ再臨が近い、などというのは、人間の「思い」です。終わりが来たのではない、と主は言われます(マタイ24・6)。
 ですから、常に備えている、ということが大切なのです。


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