そこでは、あなたの理性にとっては、すべてが矛盾である。しかし貧しい心にとっては、何ごとも矛盾ではない。神は、私たちの救いを与え、しかも意志と達成の両者を与えられる。そして神は、私たちが恐れおののいて自分の救いの達成に努めることを、同時に望まれる。
リュティ、『この日言葉をかの日に伝え』、359頁
ピリピ人への手紙2章12節
2012年11月08日(木)
聖書は神さまの一方的な愛の中に人間の救いがなしとげられると語ります。そこでは人間の修行や献げものは必要ではありません。ただ神さまがなして下さった十字架の犠牲、復活を信じる信仰だけで救われるのです。
ですから自分の救いを達成するのに努力の必要はありません。すでに救われているのですから。
その上であえてパウロはこのピリピ人への手紙2章12節で「務めなさい」と語っています。これは一見矛盾です。しかし神さまの前に自らの貧しさを知っているものにとっては矛盾ではないのです。
私たちは自らの貧しさをどれだけ知っているでしょうか。