静まりの時 ガラテヤ3・1~6〔聖霊を受ける〕
日付:2025年06月14日(土)
5 あなたがたに御霊を与え、あなたがたの間で力あるわざを行われる方は、あなたがたが律法を行ったから、そうなさるのでしょうか。それとも信仰をもって聞いたから、そうなさるのでしょうか。
新改訳、共同訳2018では、6節は次の段落となっていますが、新共同訳では1節からの同じ段落の中となっています。これは底本の違いのようです。
「信仰をもって聞いたから」。新共同訳では「福音を聞いて信じたから」、共同訳2018では「信仰に聞き従った」。原文では、聞く、と、信仰の二つの単語が並んでいます。それを新改訳では、信仰を持って聞く、と訳していますが、おそらく、共同訳2018が原文に忠実な感じがします。
信仰に聞く。信仰というものがあって、それに耳を傾ける。聞き流すのではなく、聞くということが、従うという行動を生み出す。そういう聞き方をする。それは、その前に記されている律法を行う、ということと相対することである。そういう聞き方をしていくことが、キリスト教信仰である。
信仰によってはじめられたことを、信仰によって完成していくとは、そういうことです。きっと私たちは、信仰によってはじめられたことを、信仰に聞くことではなく、行いをすることによって完成しようとしてしまっている、ということでしょう。
信仰に聞く、ということによって、神さまは私たちの間で力あるわざを行なってくださる。神さまの力あるわざに与って生きようとするならば、信仰に聞き続けなければなりません。