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困窮している人と貧しい人には、必ずあなたの手を開かなければならない

静まりの時 申命記15・7~11〔分ち合うよろこび〕
日付:2025年01月27日(月)

11 貧しい人が国のうちから絶えることはないであろう。それゆえ私はあなたに命じる。「あなたの地にいるあなたの同胞で、困窮している人と貧しい人には、必ずあなたの手を開かなければならない。」

 社会福祉の発展していない古代において、互いに助け合うことはとても大切なことであったと想像します。貧しい人が国のうちから絶えることはないであろう、と神さまは言われました。さまざまな事情の中で困窮、貧しさに甘んじなければならない人たちは、国のうちから無くなることはない、のです。それを、自己責任としないで、互いに助け合いなさい、と神さまは言われました。
 もちろん個人の援助の力には限界があります。援助を受けるほうも、いたずらに依存心を増長することが良いことでもないと思います。援助ということが、必ずしも推奨されることばかりではないと言わざるを得ない場面も多いと思います。
 現代では、税金、年金、など社会福祉などの制度を整えることによって、個人が自分の力に応じて他者を助けること、また不公平のない形での援助のあり方が求められています。しかしそれでもなお、困窮と貧困があります。そのような所において神さまを信じる者たちの在り方、あるいは人類全体の在り方がが問われているのかもしれません。
 できることはわずかですが、他者を思いやりながら自分にできることを祈っていくことはよいことだと思います。


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