静まりの時 申命記26・12~15〔共に生きる〕
日付:2024年07月23日(火)
12 第三年、十分の一の年にあなたの収穫の十分の一をすべて納め終え、これをレビ人、寄留者、孤児、やもめに与えて、彼らがあなたの町囲みの中で食べて満ち足りたとき、
13 あなたは、あなたの神、主の前で言いなさい。
「第三年、十分の一の年」。欄外の中を見ると、参照個所として申命記14章28,29節が記されています。
28 三年の終わりごとに、その年の収穫の十分の一を全部持ち出し、あなたの町囲みの中に置いておかなければならない。
29 そうすれば、あなたと同じようには相続地を割り当てられないレビ人や、あなたの町囲みの中にいる寄留者や、孤児や、やもめが来て食べ、満ち足りるであろう。それはあなたの神、主があなたのすべての手のわざを祝福してくださるためである。
十分の一の献げ物の献げるタイミングにはいろいろなパターンがあったのかもしれません。いずれであっても、レビ人、寄留者、孤児、やもめへの援助、福祉のために献げられたようです。
献げ物としたときに、そしてそれによって欠乏していた者たちが満たされたときに、「あなたは、あなたの神、主の前で言いなさい」と言われました。行為とともに「ことば」が語られます。自分の行為が言葉に置き換えらえる。献げるという行為は、献げることによって完了しているはずですが、まるで献げるだけでは完了していない、この言葉が語られることによって完了する、と言わんばかりです。
その言葉は次の通りです。
「あなたが私に下された命令のとおり、私は聖なるささげ物すべてを家から取り分け、それをレビ人、寄留者、孤児、やもめに与えました。私はあなたの命令を一つも破らず、またそれらを忘れませんでした。
14 その一部でも、喪中に食べたり、また汚れているときに取り分けたりしませんでした。また、その一部でも死者に供えたこともありません。私は、私の神、主の御声に聞き従い、すべてあなたが私に命じられたとおりにいたしました。」
神さまに献げ物をした場合、これがいかに「聖なるもの」であるのかを、ことばにして、語るということ。それによって献げるということが、完了する。そこに、人間的なもの、が一切介在していない、と告白する。献げ物は、私という人間がするのですが、それは神さまの命じられたとおりにしたものである、と告白するのです。ですからここに語るようにといわれることは、自分が如何に立派な献げ物をしたか、ということではなく、ただ神さまのお心のままに為すべきことをした、ということなのだと思います。
これは、この献げ物が、いわゆる宗教的なことに利用されるのではなく、他者の福祉のために用いられる、ということだからこそ、とくに大切なことだったのではないか、と思います。
マザー・テレサだったかと思いますが、愛のない贈り物は人を傷つける、というようなことを言ったような言わなかったような・・・。贈り物が、上から下、強者から弱者、豊かな者から貧しい者へなされる場合、受け取る方はなかなか複雑な気持ちを持つものです。もし私たちが贈り物をする側にあるとき、それが想像できる者でありたいと思います。
レビ人をはじめ、寄留者、孤児、やもめ。レビ人は神さまにお仕えするために、所有地をいただくことができなかった人たちです。決して社会的弱者ではないと思いますが、しかし施しを受けなければ生きることができなところに立たされた人たちです。寄留者は、その土地に生きる基盤を持っていない人たち。孤児、やもめ。社会構造の中で生まれる弱者。彼らがこの地にあって生きることができるために、彼らの基本的人権が守られるために、十分の一が献げられ、用いられました。上から下、強者から弱者、豊かなものから貧しい者という構図が解体された中での献げ物となってこそ、人を生かすものとなる、真実に用いられるということではないかと思いました。
15 あなたの聖なる住まいの天から見下ろして、御民イスラエルと、あなたが私たちの父祖たちに誓われたとおり私たちに下さった土地、乳と蜜の流れる地とを祝福してください。」
この献げ物。すなわちすべての人が健康で文化的な生活をするための必要を満たすための献げ物によって「乳と蜜の流れる地とを祝福してください」と祈る。献げ物は、神さまへの祈りによって完結する。
「土地」が祝福される。私たちが祝福されるように、とか、社会が祝福されるように、民族が祝福されるように、ではなく、土地が祝福される。
弱者が生きやすい世界は、すべての人にとっても生きやすい世界であり、それはその土地自体も健康である世界なのだと思います。人権課題に環境問題があるのもそういったことからなのかも知れません。
【申命記26・12~15】
12 第三年、十分の一の年にあなたの収穫の十分の一をすべて納め終え、これをレビ人、寄留者、孤児、やもめに与えて、彼らがあなたの町囲みの中で食べて満ち足りたとき、
13 あなたは、あなたの神、主の前で言いなさい。「あなたが私に下された命令のとおり、私は聖なるささげ物すべてを家から取り分け、それをレビ人、寄留者、孤児、やもめに与えました。私はあなたの命令を一つも破らず、またそれらを忘れませんでした。
14 その一部でも、喪中に食べたり、また汚れているときに取り分けたりしませんでした。また、その一部でも死者に供えたこともありません。私は、私の神、主の御声に聞き従い、すべてあなたが私に命じられたとおりにいたしました。
15 あなたの聖なる住まいの天から見下ろして、御民イスラエルと、あなたが私たちの父祖たちに誓われたとおり私たちに下さった土地、乳と蜜の流れる地とを祝福してください。」
ウォーキングの途中で見つけた、このこぼれ落ちた濃紺の粒はいったい何なのでしょう。豆、のようななので、とりあえず、数粒持ち帰って発芽するかどうか見てみることにしましょう。