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礼拝について 2023年03月17日(金)

まず、2006年発行の『日本基督教団が式文』の「主日礼拝式の解説」から見てみましょう。

「従来の『日本基督教団口語式文』(1959年)には、「礼拝順序」として三通りのものが掲載されていた。そのうち、礼拝順序3は全体が聖餐式として整えられたもので、伝統的な礼拝式の素材が数多く取り入れられ、文字通り「式文」あるいは「典礼書」という性格をもつものであった。

この主日礼拝式Aは、その後の礼拝学の成果を踏まえて作成されたもので、直接意図したわけではないが、結果的には『口語式文』の礼拝順序3を改訂したものとなっている。」(『日本基督教団 式文 (試用版) 主日礼拝式・結婚式・葬儀諸式』、日本キリスト教団出版局、2006年、10頁f)

私たちの教会の礼拝は自由なプログラムで行われています。私が赴任したときには、週報にはプログラムがなく、ただ賛美の番号、交読文、が記されていただけでした。それは礼拝のプログラムについては、要素が欠かされないならばその順序は自由である。そのときの司会者の自由に任されている、ということだったと前任の先生から伺いました。しかしこれは司会の方にとってはなかなか大変で、結局、司会者席に「プログラム」が印刷されて置かれていました。そらそうですよね。それならばということで、赴任してから何年目かだったでしょうか、週報に礼拝プログラムを印刷をするようにしました。

自由というのは、恐ろしいことです。人間は罪びとです。罪人である人間が自由にふるまってしまって、真実の礼拝が捧げられるはずがありません。

日本キリスト教団は、日本最大の合同教会で、戦前の日本キリスト教会が母体となっていると思いますが、いろいろなミッション、伝統を持った教会が、戦争に向かう時期に合同した、という歴史を持っています。だからこそでしょうけれども、礼拝については、全体で検討されることとなっているようです。福音派は、自由をモットーとしていますので、アレルギーのあるかたも多いかもしれませんが、とりあえず、礼拝を考えるのによい文書だと思いますので、少しずつ読んでみたいと思います。ちなみに、私が聖餐式、結婚式、葬儀諸式で使う式文は、いわゆる福音派のひとつである日本同盟基督教団が1983年に発行した式文です。


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