2020年の春に開催予定でしたが、感染症のため2021年2月13日(土)から3月28日(日)の開催となりました。日曜美術館で紹介されていたのですが、ぜひ見たいと思い訪れました。美術館「えき」KYOTOにて。
展覧会ではガイド機があれば利用するのですが、この展覧会にはありません。この展覧会の見方としてはしずかにひたすら見入る(魅入る)ということとなります。が、ニューヨークの景色を見るのですから、やはり頭の中で、スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」のメロディーを、ぐるぐると思いながら、見ることになりました。一気に別世界にトリップです。
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ソール・ライターの言葉をいくつか。いずれも『永遠のソール・ライター』(小学館、2020年)からです。
「人々が深刻に受け止めていることを見てみると、大半はそんなに深刻に受け止めるに値しない。
重要だと思われていることも たいていはそこまで重要じゃない。
大半の心配事は心配に値しないものだ。」(74頁)「写真と撮るとき、絵のことは考えなかった。
写真を撮ることは、発見すること。
それに対し、絵を描くことは創造することだ。」(78頁)「本があるのは楽しかった。
絵を見るのも楽しかった。
誰かが一緒にいるのも楽しかった、互いに大切に思える誰かが。
そういうことのほうが私には成功よりも大事だった。」(155頁)「ときどき、夜中に目覚め、マティスやセザンヌ、宗達の本を取り出す。
それまで気づかなかった細部に、突然、魅かれることがある。
絵画は素晴らしい。」(186頁)「神秘的なことは、馴染み深い場所で起こる。
なにも、世界の裏側まで行く必要はないのだ。」(196頁)