, ,

心配からも、よろこびからもわれらをもぎ放ってください

あなたはわれらを栄光の日の中に入れてくださいました。み恵みの光を、イエス・キリストの恵みの光を明るくわれらの心のうちに照らしてください。・・・あなたの力によって、あなたの啓示によって、いっさいの地上のものからわれらをもぎ放ってください。心配からも、よろこびからもわれらをもぎ放ってください。主なる神よ、われらはあなたの子なのです!

C.ブルームハルト、『夕べの祈り』、加藤常昭 訳、286f頁

〔目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、らい病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。〕(マタイ11・5)

2018年12月20日(木)

「もぎ放つ」という言葉があるのですね。広辞苑には「捥ぎ離す」という言葉がありました。「もぐようにして引き離す」という意味だそうです。離れがたい、密着している、固着しているものを、無理やりに、もぐように引き離すということです。
心配は、私たちの心に、離れがたい存在としてあります。自分の力で心配をもぎ放つことはできません。また逆に、喜びも私たちの心に固着します。心配から解き放たれることの必要は容易に想像できますが、喜びからも解き放たれなければならないというのはどういうことでしょう。喜びはそれ自体良いものですが、ただ自己中心の中で、喜びに囚われると、喜びの奴隷になります。喜びに依存します。喜びに固着すると、結局、自分自身を滅ぼしてしまうことになるのです。
私たちは心配も喜びもいずれからも、もぎ放たれなければなりません。ただひたすらイエスさまの恵みの光に照らされていることを感謝していること、です。


投稿者:

タグ: