本心堅く立ち
2017年11月6日(月)

根なき木には花が咲かず、花もつ枝も根を離るれば、永く栄えることはできません。その通り公共(おおやけ)の正直も一己の正直という根がなければ、得られぬものです。一己の正直とは他人との関係の上に顕わるる正直でなく、己れと己れに対する正直でござります。すなわち人のおらざる時にも己の本心を欺かぬことです。更に深く申せば、本心の指示(さししめし)に従い見えざる神に対しての正直をいうのです。
・・・
わが国においてもひとりひとりの、本心堅く立ち、ひいて社会に及び、社会の公共本心を造り出すに非ずんば、トテモ公共の正直は現われますまいと思います。

〔平岩愃保〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
340頁

「・・光の結ぶ実は、あらゆる善意と正義と真実なのです。・・」(エペソ5・9)

 イエスさまにしっかりと結びつくことが、世界の中にあって自分をしっかり生きる道を創り、さらには世界のために生きる道をひらきます。


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