ルターの落胆
2017年10月30日(月)ルターは彼の落胆を必要だと感じた。それと同時に、それは恐ろしいもので、あらゆる手段やあらゆる方法で回避し、征服しなければならなかったのである。彼の全生涯はそれに対する闘争であり、信仰のための戦いだった。
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・・・「私が寝床に行く時、悪魔はいつも私を待っている。彼が私をいじめ始めると、私はこう答えてやる、「悪魔よ、私は眠らなければならぬ。『昼間は働き、夜は眠れ。』それが神の命令だ。だから、出て行け。」もしそれが役に立たず、彼が罪の目録を持ち出すと、私は言う、「いいよ、君、私はそれをみな知っているんだ。それに、君が見落としていることまで、もっと知っているんだよ。さあ、ここにすこしおまけがある。それを書きつけ給え。」・・・〔R・H・ベイントン〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
330頁
「悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。」(エペソ6・11)
ルターにとって悪魔の策略とは、自分の罪を指摘されること、だったようです。夜就寝しようとバッドの入ると自分の犯した罪が一つひとつ浮かんできて自らを責めるのです。まさに自分との戦いです。私たちもこの戦いを知っています。しかしその戦いも人生において必要であるといいます。