輝く星
2017年10月20日(金)

静かに輝く星屑にみちた大空が、広々と、見わたしがたく、はるばると頭上に展(ひら)けていた。
・・・
アリョシャは凡(すべ)てにたいして凡てを赦し、同時に自分の方からも、おお、おお、自分自身のためにではなく、万人のために、一切にたいして、赦しをこいたい気持になった。

〔ドストエフスキー〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
320頁

「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。」(詩編19・1)

 神さまの創造の御業のひとつである「天」は、神さまの栄光を語り告げています。
 神さまを信じる者が、天を見て、被造物である天自らが造られたことの喜びに輝いていることを発見します。そして神さまを信じる者自らも、神さまに造られたことを深く覚えることとなります。
 自然を見て神秘的なものを感じ、大いなる力を感じるということもあるでしょう。しかしそこには「赦しを請いたい気持ち」が生まれるのかどうか。創造神であるとともに人格神である聖書の神さまだからこそ、人間はそこで「赦しを請いたい気持ち」になるのではないか、と思います。
 聖書の神は、創造神であり、人格神であることは、この神さまを信じる人間を倫理的な道に歩ませます。


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