イエスの重き心
2017年10月2日(月)この人の重く沈んだ心を理解しなければならぬ。神であるこの人、刻々に、生ける水の源から遠ざけられる幾千万の魂の数を頭にはっきり思いえがくことのできるこの人の重く沈んだ心を。すでに十字架の影は地平線に描かれて居り、彼はそのすぐそばに近づいて居り、口の中日の味を味わい始めているのであるから。
〔フランソワ・モーリャック〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
302頁
「彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で病を知っていた。人が顔をそむけるほどさげすまれ、私たちも彼を尊ばなかった。」(イザヤ53・3)
罪の世をご覧になり、また罪に苦しむ私たちをご覧になり、主イエスさまは誰よりもその御心を痛めておられます。信仰者はみなこの主の御心の痛みを学んでいます。