苦悩の能力
2017年9月10日(日)太宰もキリスト教が苦悩の能力を与えるものと考えていたのである。ところが、日本のキリスト教の実体は、この原理から遊離して形成されることが多かったのではあるまいか。
〔久山康〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
278頁
「この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。 」(詩編107・13)
苦悩する力、能力。
人生には必ず苦しみがあります。人間には苦しみを克服する能力はありませんので、せいぜいその苦しみを避けるしかないのですが、神さまにお出会いした時から、苦しみを苦しみとして受け止める道が与えられました。依然自分では克服することはできませんが、十字架と復活の主イエスさまがともにいてくださいます。