新しい歩みを
2017年8月20日(日)

祖国への愛、しかし祖国が犯した過ち、しかし又同胞が嘗めた限りない苦しみ、この中に生き、しかも生ける神への信仰をもち、この祖国の同胞のために執成しの祈りを捧げながら、天に在す神への信仰と、愛と、悩みに於ける祖国への連帯、この垂直線と水平線が交わる所、その十字架を自分のものとして負う基督者たち、この基盤の上に、この日本の教会は打ち建てられなければならなかったのではないでしょうか。

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今や、我国に打建てらるべきプロテスタントの日本基督教会の歴史、その歴史は、国が負けた事でも、教団の「新方針」からでもなく、かかる所からこそ書き始めらるべきであります。

〔鈴木正久〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
254頁

「ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。 わたしは、あなたに天の御国のかぎを上げます。何でもあなたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたが地上で解くなら、それは天においても解かれています。」(マタイ16・18,19)

教会は、この地上にあって唯一、神さまの愛を明らかにするところです。それは「垂直線と水平線の交わる所」です。


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