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預言者の権威

預言者の権威
2017年8月5日(土)

預言者たちは、自分自身のものでない言葉を受ける人々である。彼らの権威は、彼らが神から送られたということに基づく。彼らは、語るべく神から迫られるから語るのである。
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われわれが今日語る言葉の弱さは、神から呼び出され、神のことばによって圧倒されたという燃えるような念に欠けている点にある。かくして教会は、永遠の真理を語るという態度でなく、むしろ善意から出た助言を与えるという態度でほとんど常に語る。

〔ヴィサー・トーフト〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
239頁

「イエスは答えて言われた。『わたしは、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます。』」(ルカ19・40)

トーフトは、かつてジョン・ノックスがスコットランドの女王メアリーに語ったことを例に挙げています。相手がだれであっても神さまが語れといわれた言葉をまっすぐに語る者が預言者であり説教者であるといいます。この「燃えるような念」が説教者には必要なのです。会衆の耳障りの良い言葉ばかりを語っているとすればいつの間にか教会は死に絶えてしまいます。


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