子供は見ぬいている
2017年5月30日(火)子供というものは、家庭内の雰囲気に非常に鋭敏に反応するものです。蕾は感じやすく傷つきやすく、ほんのちょっと霜がおりてもしぼんでしまいます。ですから蕾は寒暖計よりも敏感に、わずかの気温の低下をもキャッチするのです。蕾は温度とおおいとを必要とします。そして子供が十分な温度とおおいを与えられるか否かは、何よりもまず、その子の両親の仲がほんとうにしっくりいっているかどうか、その子の父と母とが互いに愛しあい、幸福であるかどうかにかかっているのです。
〔ポール・トゥルニエ〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
164頁
お世話になった英国からの宣教師の先生が「子どもにとってしてやれる最大のことはその子の母親を愛することである」とよく言われていました。両親が互いに愛しあい幸福であること。それが両親として子どもにしてやらなければならない大切なことなのです。