たましいのふるさと
2017年5月1日(月)人生の砂漠をわたしは灼熱しながらさまよう、
そして自分の重荷の下で呻く。
だが、どこかに、ほとんど忘れられて
花咲く涼しい日陰の庭のあることをわたしは知っている。〔ヘルマン・ヘッセ〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
135頁
人生は時に砂漠のようである、とヘッセは語ります。そして人間はその砂漠の灼熱の中をさまよっているのだ、と。しかしその人間が確かに知っていることがあるとも語ります。それは「花咲く涼しい日陰の庭」すなわち天の御国です。私たちはみなその天の御国を知っています。それへのあこがれは、灼熱の人生を生きる力を生み出します。