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新生

新生
2017年3月11日(土)

さりながらまことの神様は、人間のたましいを生まれかわらせたもう。悔改めてキリストを信仰する者の、これまでのつみとがをゆるすのみならず、またそのたましいを、みたまによりて生まれかわらせたもう。すなわちキリストの血しおは、私共の罪とがをあがない、聖霊の力は私共のたましいを生まれかわらする。私共はこの二つの御恵みをいただいて、始めてまことに罪とがから救いいだされた者である。生まれかわった人間は、罪とがを憎んでただしいことを慕う。もはや悪魔につかえるのでなく、神様に従うものである。身勝手なことばかりもくろむのでなく、きよい事を行う者となる。その以前にはただじっとしておれば、おのずから悪いことを思い、又悪いことのみ行うたものが、今度は自然にただよいことを考え、よい事ばかり行う様に、その心が全く変ってくる。これは神様の御霊が、人間の胸のうちに働きたもう、一大不思議の御はたらきである。

〔山室軍平〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
79頁

聖書は主の十字架によって救われるということだけを語っているのではありません。主の十字架と復活によって救われると語ります。救いは罪がゆるされることですが、それだけが救いではありません。救いは新しく生まれることです。神さまの喜ばれる道を歩むことです。神さまの喜ばれる道とは、隣人を愛する道です。
教会を見渡すと救われたといいつつ新生した者がなんと少ないことかと嘆かわしいことです。山室軍平は「自然にただよいことを考え、よい事ばかり行う様に、その心が全く変って来る」と言います。それは真実だと思います。しかしその不思議を疑わざるを得ないような事態となっています。
ひたすら悔い改めに生きなければなりません。


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