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キリストの王権

キリストの王権
2017年3月7日(火)

教会は、世界のほんとうの歴史を知っている。教会はバルトの言葉をかりて言えば、「それ自身が歴史である以上、あらゆる歴史の秘義的実在である」。しかしほんとうにそうであるならば、教会は護教論的に語ったり、あるいは教会の宣教の内容を世界の範疇に適用せしめたりする理由はない。
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教会は、世界が自分の敵であるかのように世界に反対して語ってはならない。
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教会にとって恐ろしい危険は、教会が教会であることをやめるということであって、教会が外部から圧迫されるということではない。

〔ヴィサー・トーフト〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
75頁

教会が教会であることを止めるということは、教会が十字架と復活を語らなくなるということでしょう。ですから教会が教会であり続けるためには、教会は十字架と復活を語り続けなければなりません。
問題はその語り方です。世界を敵として語るのか、それとも世界をわが兄弟として愛の対象として語るのか。
教会はすでに世に勝ったのですから、いまだに戦の中にあるかのような語り方をする必要はないのです。世界に反対して語ってはならないのです。


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