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他を包む真実

他を包む真実
2017年2月10日(金)

倫理的な真実は、ともすれば人間を偏狭に、独善的にさせやすい。・・・信仰的な真実は、他を容(い)れ、他を包む包容的なものであるはずである。真実は愛に結びつかねばならない。
・・・
どんなに不真実な者とでも、一緒に歩いて行ける真実である。自己の真実を守り続けつつ、他の不真実を頭から斥(しりぞ)けないで、なおそれを包んでいく真実である。自己を真実とすればする程、他の不真実によって裏切られたり、傷つけられたリすることを恐れたり、苦に病まぬ徹底さ、温かさを保ち続ける真実、そこには激しく鋭いものがあっても、その激しさ、鋭さは内に深く隠され、その表面に現われるところは、柔和と寛容と忍耐とである。
それが聖書の説く真実だと思う。

〔浅野順一〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
46頁

私の中に欠けているものは多いのですが、この「他を包む真実」をいただきたいと思います。ただ一人真実であるお方、主イエスさまとともに歩むことを喜びとしたいと思います。


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