,

大胆な祈りを

大胆な祈りを
2017年1月19日(木)

ヨブの祈りの特徴は大胆で、率直で、友人に対する話のようである。儀式張ったところなく、凡てを打明けて居る。神が判らぬ時には明瞭に神が判りませぬと祈り、少しも隠すところがない。其処にヨブの祈りの大胆さ、率直さがある。
・・・
こうしたヨブの祈りを見て、われらも祈りを型から脱して、もっと現実化しなければならぬことを教えられる。それは決してむずかしいことではない。祈りの現実化とは自由に、ただそのままを直接に神に物語ることである。

〔賀川豊彦〕

『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
21頁

昨夜の祈り会では詩篇129編を皆で読みました。この詩篇は呪いの詩篇です。自分を苦しめた人びとに祝福が無いようにと祈っています。聖書がいわゆる道徳や倫理の教科書ではないことがわかります。
詩篇は人生の同伴者であると以前に学びました。愛の神さまを見失った人間は苦しみの時に苦しいのだと神さまに訴えることが出来ないのです。そのような人間に向かって苦しみや時に呪いを語る道を詩篇は開いてくれます。真実の祈りの道を開いてくれるのです。
それが祈りの現実化ということなのかもしれません。


投稿日

カテゴリー:

,

投稿者:

タグ: