神についての知識
2017年1月4日(水)人間は神の御顔をかず凝視し、その次にこれを直視することから自己自身を検討することへとくだって来るのでなければ、くもりのない自己理解に達することが決してない・・・
・・・
われわれは・・・傲慢なために、明白な証拠をつきつけられて自分の不義、汚らわしさ、愚かさ、また不純を自ら認めざるをえなくされない限りは、自分ではいつも義であり、完全であり、賢明であり、聖であるつもりでいるからである。〔カルヴァン〕
『愛と自由のことば』
大塚野百合、加藤常昭編
日本キリスト教団出版局、1972年12月15日初版発行
2011年6月20日第14版発行
6頁
自分自身のことは誰よりも自分が知っているといいますが、それは真実ではありません。人間は罪人であり不完全であるのに、どうして自分自身のことが分かっているなどといえるのでしょうか。
罪人であり傲慢なので、自分を正直に、まっすぐに見ることはできないのです。
神さまを直視して初めて、自分自身をまっすぐに見る勇気と曇りのない目で見る健やかさをいただくことができます。そうして自己理解に達することができるのです。
天と地を造られた創造主である神さま、十字架にかかり命がけの愛を傾けていて下さる神さま、復活して死を滅ぼしてくださった神さまにお出会いして初めて、自分に出会うことができるのです。