古傷に別れを告げる
2016年12月30( 木)人生の中で最も難しいことの一つは、古い心の傷に別れを告げることでしょう。
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過ちについて人々を責め続けている内に、かたくなな心の壁が築かれてしまうことがよくあります。
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実際、私たちには自力で古い傷を忘れ去ることは出来ません。けれども、神には出来ます。
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それは神の業です。・・・わたしたちは神の働き人です。なぜなら、世をご自分を和解させられた神は、「和解の言葉をわたしたちにゆだねられた」(2コリント5・19)からです。この言葉は、神の名において古い傷を手放し、別れを告げるようにと私たちに呼びかけます。これが、私たちの社会が聞かなければならない最も重要なメッセージです。ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
426頁。
和解に生きるということは、自らも神さまの和解の中に身を置き続けることです。そうでなければ、隣人や社会に向かって和解を語ることが難しくなってしまいます。
古傷に別れを告げましょう。