決して終わることのない使命
2016年12月29日(木)和解は、争いが解決し、平和が確立されるという一回きりの出来事以上のことです。
・・・
私たちの人生に、和解を必要としない瞬間などありません。私たちの心や頭の中にある無数の敵対心をあえて見つめてみるなら、私たちが荷担している大小様々の戦争にすぐに気づくことでしょう。誰でも私たちの敵になり得ます。親、子ども、「親切な」隣人、異なるライス・スタイルを持つ人々、私たちと違うように考え、話し、行動する人々など誰でもです。
・・・
和解は、私たちの魂の最も隠れた部分に触れます。決して終わることのない使命として、和解をもたらすものとなるように、神は私たちを呼んでおられます。ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
425頁。
和解とは、和解に生きるということ、なのです。何かの事業、プロジェクトではなく。
社会の紛争を解決できたとしても、その心が和解に生きていないとすれば、何の意味もありません。平和活動や人権活動に成果を上げても、触れ合う人に和解の場所を提供することがないならば何の意味もありません。