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神の「時間のない時間」

神の「時間のない時間」
2016年12月6日(火)

死んだ後には、「後」がありません。「前」とか「後」という言葉は、私たちのこの世における人生―時と空間の中にある生に属するものです。死は私たちを時の流れの限界から解き放ち、神の「時間」へと導いてくれます。神の「時間」には時がありません。したがって、死後について思いめぐらしても、それは思いめぐらすことでしかありません。
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時の内にまだ生きている私たちは、キリストにある新しいいのちを理解したり、説明出来るものであるかのように振る舞わないことが大切です。神のみ心と知恵は、私たちの心と知恵よりもはるかに大きいからです。私たちに求められていることは、ただ信頼することです。

ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
402頁。

あたかも見てきたかのように死後の世界を語る宗教があります。キリスト教も例外ではありません。それが「死後」を説明しようとしているかぎり、そこには偽りがあることをわきまえ知っていましょう。
死後のこと、新しいいのちは、思いめぐらし、信頼することです。


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