教会の周辺へ
2016年11月1日(火)この世界で周辺にいる人々は、教会では中心にいます。それが、あるべき姿です。したがって、教会のメンバーである私たちは、社会の周辺にいる人々のところへ常に出かけて行くようにと呼びかけられています。
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私たちが社会の周辺にいる人々に手を差し伸べることに精魂を傾ける時、取るに足りないことから始まる仲違いや、不毛な議論、やる気をなくさせる対立などは影を潜め、少しずつ消えていくものだということを発見するに違いありません。
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イエスの祝福は、常に弱い立場の人々を通して私たちのところに届きます。社会から忘れ去られてしまう弱い立場の人々と共に働く時に体験することは、貧しい人々は結局彼らが受けるよりも多くのものを与えてくれるということです。貧しい人々は私たちに成長するための糧を与えてくれます。ヘンリ J.M.ナウエン、『今日のパン、明日の糧―Bread for the Journey』
監修者・嶋本操、訳者・河田正雄、
聖公会出版、2001年11月22日第1刷発行、2015年1月17日改訂版第4刷発行、
365頁。
貧しい人々、社会の周辺にいる人々とは、家を失った人、飢えた人、親のない子どもたち、エイズに感染している人、情緒不安定の人、などなど。
おおよそ人間が一つの集団を大きく強く立派にしようと考える時に、不必要な、あるいは邪魔になるような存在かもしれません。しかしそのような人々こそ、教会にはなくてはならない存在なのです。